頚椎症
頚椎症とは加齢などにより頚椎や椎間板が変形し、靭帯が厚く硬くなったり、内部を通る脊髄、神経根や頚動脈、交感神経などを圧迫されることで痛みや麻痺などを引き起こす疾患です。圧迫される部位によって頚椎症性脊髄症(脊髄が圧迫される)、頚椎症性神経根症(神経根が圧迫される)、頚椎症性頚動脈症(頚動脈が圧迫られる)、頚椎症性交感神経症(交感神経が圧迫される)など計6種類があります。
首、肩が硬い現代人の社会問題になっています。同じ頚椎症でも腕、手の麻痺の人がいれば、眩暈、頭痛、動悸や嘔吐する人もいます。
頚椎症の種類
① 頚椎症性筋症
症状としては頚部の筋肉が硬く痛みを伴うのは主な症状です。
鍼灸治療については主に頚部の夾脊穴、大柱、頚百労、大杼などにアプローチをします。もし肩及び肩甲間部の痛みもあるなら、完骨、肩井を加えて、頚部と肩の血行を促進し、筋肉の痛みを緩和させます。
② 頚椎症性神経根症
症状としては椎間板ヘルニアによる神経根が圧迫され、片側或いは両側上肢の麻痺や放散痛などが主な症状であります。
鍼灸治療については夾脊穴、肩髃、曲池、少海、外関、後渓、合谷などにアプローチし、麻痺と放散痛を緩和させ、麻痺筋の血行改善、神経機能を促進させます。
③ 頚椎症性頚動脈症
症状としては頚動脈の狭窄による眩暈、頭痛、頚部痛などです。
鍼灸治療については夾脊穴、天牖を用いて、ゆっくり軽く柔らかく鍼を直刺し、眩暈や頭痛などを緩和させます。
④ 頚椎症性脊髄症
比較的にひどい症状であります。
症状として大半は椎間板による脊髄が圧迫される原因と見なします。
鍼灸治療としては頚部夾脊穴、必要であれば風府、百会、四神聡にアプローチし、四肢無力、筋肉萎縮、可動域制限などを解決し、神経機能を促進させます。
⑤ 頚椎症性交感神経症
症状としては眩暈、耳鳴り、腕、手の麻痺や動悸などの交感神経症状であります。
鍼灸治療としては風府、太陽、聴宮、醫風、完骨などを用いて自律神経を整えます。
⑥ 頚椎症性混合症
①~⑤の2種類以上の合併症の事を言います。
鍼灸治療としては夾脊穴、①~⑤の組み合わせ(合併症)に適宜必要なツボを用いてアプローチし、症状を緩和させます。
